【 こんな症例が治ります シリーズ 253 】 犬の珍しいタイプの食欲不振 も的確な治療でコントロールします。

↓↓↓ 歯茎がとても赤く、歯の露出が多いので、歯周病も進んでいる症例です。

 

 

参照サイト:

http://urx3.nu/MJh7

 

 

 

 

13歳の雄のパピヨンです。

【 麻酔下での歯石除去歴のあるワンちゃんですが、口内炎が良化せず数か月後食欲不振に陥りました。 】

 

■ もともとお口を触れるのをいやがり、自宅での歯磨きケアは不可能だったワンちゃんです。

 

■ 麻酔下で口腔内を診察すると、歯の周りには歯垢がべったりと付着し、口腔粘膜はひどくただれていました。

歯科デジタルレントゲン検査を行い、歯根の状況と今後も家庭での口腔ケアが難しい事を考慮し、全ての歯を抜歯することになりました。

 

■ 術前には、一般状態を把握するため血液検査、心臓のエコー検査、また血液凝固異常がないか検査を行いました。

 

■ 血液検査の結果から白血球数の上昇がみられたため、手術2日前より入院治療を開始しました。

 

■ 抜歯した部位は、歯肉を丁寧に縫合しました。

術後経過は順調で、翌日から元気よく食事もできました。

 

■ 術後は縫合部位が離解(糸が外れる状態)しないよう液状食を与え、足で口を搔かないよう、また下あごの骨は薄くなっているのでぶつけて骨折させないよう注意が必要です。 硬いモノやおやつ、おもちゃで遊ぶことも厳禁です。

 

■ これらの約束を守っていただき退院となりました。

その後、口の痛みはあまり見られないようで、食事をもっと欲しがると嬉しいご連絡をいただきました。

 

 

■ 老齢になってから口が痛くて食べられなく、来院されるワンちゃんが多く見られます。

 

■ 仔犬の頃から歯磨きを習慣づける事は、元気に長生きして頂くために大変重要です。

当院では歯磨きのご指導もさせて頂いております。また嫌がるワンちゃんにはしつけ教室もお勧めしております。是非ご相談ください。

 

獣医師 新井澄枝

 

 

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